気管支喘息とは、気管支の攣縮がおこることによって発作性の喘鳴を伴う呼吸困難が生じます。基礎に気道に過敏性があります。
気管支喘息には、アレルギー性のものとそうでないものがあり、アレルギー性の喘息は10歳以下の小児で良くみられます。
非アレルギー性のものは成人で良くみられ、気道感染に関係することが良くあります。
症状としては、発作性の呼吸困難が特徴で、ゼイゼイ・ヒューヒューと笛のような喘鳴を発しまが、発作が収まると何も症状はありません。喘息発作は明け方におこりやすく、また、春や秋など季節の変わり目におこりやすい傾向があります。
小児に発症したアレルギー性の喘息は、大半が10歳をすぎると少しずつ軽くなり良くなっていきます。
治療薬としては、テオフィリン製剤やメプチンなどのβ刺激薬などの内服や、副腎皮質ステロイドの吸入、抗ヒスタミンや抗アレルギー剤の内服や吸入などがあります。
漢方での気管支喘息の治療は、喘息を鎮めることもしますが、むしろ体質を改善していくことのほうを中心に考えていきます。
よく使う漢方薬の一般的な例としては、発作を抑えていきものとしては、麻杏甘石湯や五虎湯、小青竜湯、越婢加朮湯などがあります。
体質を改善していく漢方薬の例としては、柴朴湯や大柴胡湯、六君子湯、補中益気湯、小建中湯・・・などがあります。