尿路結石症とは、尿路に結石が発生する疾患です。
結石が出来る場所によって、腎結石、腎盂結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石、前立腺結石といわれます。
結石は、カルシウムやマグネシウム、尿酸、シスチンなどでできていて、結石ができる原因としては、高カルシウム血症や高尿酸血症などの代謝異常や濃縮尿、尿流停滞や尿路感染症などがあげられます。
尿路結石症の症状としては、疼痛と血尿、結石排泄があります。
尿路結石症の治療としては、結石の大きさが10mm以下のものは自然排泄されることが多いので、水分を多くとるようにします。薬剤としては、ウロカルンや、痛みがある場合はチアトンなどが処方されます。
また、衝撃波結石破壊術なども使われます。
結石が大き場合や、尿路感染や尿流障害が重度の場合は手術により取り除く場合もありますが、近年は衝撃波結石破壊術などの登場により減っています。
尿路結石症の漢方での治療では、結石の排出を促すような漢方薬をまずは使います。
一般的な漢方薬としては、猪苓湯や竜胆瀉肝湯、大柴胡湯、防風通聖散などがあります。
血尿がある場合は四物湯やキュウ帰膠艾湯を、痛みがある場合は芍薬甘草湯を併用で使い治療します。
また、結石が排出したら、結石ができにくくなるように体質を改善するため、そのかたの体質にあった漢方薬を服用します。