血液と漢方

鉄欠乏性貧血と漢方薬

鉄欠乏性貧血とは、赤血球の成分のヘモグロビンの材料になる鉄が不足することによっておこる貧血の種類です。

貧血には、その他にも悪性貧血や再生不良性貧血、溶血性貧血…などありますが、鉄欠乏性貧血が一番よくある貧血です。

鉄欠乏性貧血は、女性によく発症します。女性の場合は、毎月の生理のために鉄の必要量が男性の約2倍ほど必要で、妊娠や授乳期にはそれ以上に鉄が必要になるためです。

治療としては、鉄剤を服用することによって、ヘモグロビンの濃度を高め、貧血の症状を改善します。

鉄欠乏性貧血の漢方治療

漢方では、貧血は『血虚』と言って、血液の全体量が不足している状態と考えます。
ただ、血虚の症状が起こる原因や体質などによって、使う漢方薬も変わってきます。

鉄欠乏性貧血の場合、生理などの出血量が多いようなら、出血を少なくしながら血液の量を増やす漢方薬を使います。

また、胃腸が弱くて、食べ物から十分に鉄分を吸収できないような場合は、『脾』を強めながら血液の量を増やす漢方薬を使い治療していきます。

※漢方薬の服用は、漢方の専門家にご相談の上で服用ください。

 

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