漢方薬でのカゼの治療は、体に余分な負担をかけずに、やさしく症状を良くしていきます。一般的に効き目はゆっくりと思われていますが、カゼなどの急性疾患の場合には、即効性もあります。
具体的な漢方薬の選び方としては、
①ぞくぞくと寒気がして、頭痛がしたり体の節々が痛む場合などは、体を暖める作用のある「葛根湯」や「麻黄湯」「川キュウ茶調散」。
②反対に、熱っぽくてのどが痛んだり口が乾いたり鼻づまりがするような場合は、体の炎症や余分な熱をさます「銀翹散」や、「鼻淵丸」。
③胃腸症状(下痢や吐き気など）を伴うカゼには、体を少し温めて水分代謝をよくする「かっ香正気散」。
④咳がひどい場合は、カラ咳に「潤肺糖漿」や「麦門冬湯」、咳とともに鼻水もでる場合に「小青竜湯」、粘っこい痰を伴う咳の場合に「麻杏甘石湯」、痰が多くて咳で胸が苦しい場合に「平喘顆粒」。
⑤カゼやインフルエンザの予防には、「板藍根」が効果的です。
以上を参考にして、風邪にかかったら早く良くしてくださいね。