甲状腺機能亢進症とは、甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌されておこる病気です。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気は何種類かありますが、主なものはバセドウ病です。
この病気は20～40歳の女性に多く発症する傾向があります。
主な症状は、甲状腺腫、眼球突出、頻脈、心悸亢進、不整脈、手指や舌やまぶたの振戦、集中力の欠如、落ち着きがなくなる、発汗過多、微熱、体重減少、疲労感などです。
治療としては、メルカゾールなどの抗甲状腺薬で甲状腺の合成を抑えたり、外科的手術で甲状腺の一部を残して摘出する方法などがあります。
漢方での甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の治療としては、この方の体質や症状などを考慮して考えます。
一般的によく使われる漢方薬の例としては、炙甘草湯や柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、温清飲、抑肝散などがあります。
※漢方薬を服用する場合は、自己判断では無く、漢方の専門家に相談の上で服用してください。