消化器と漢方

萎縮性胃炎と漢方

萎縮性胃炎とは、胃の粘膜が萎縮して薄くなった状態で、日本人にとても多い種類の胃炎の種類です。

発症は30代ごろから始まり、年齢と共に増えていき、個人差はありますが、50代では過半数の人に胃粘膜の萎縮がみられます。

原因としては、加齢による場合もありますが、ほとんどがヘリコバクター・ピロリ菌という細菌によって引き起こされることが、最近になってわかってきました。

症状としては、粘膜が萎縮することによって胃酸の分泌が減少して、低酸症や無酸症になりますが、特に自覚症状がない場合がほとんどです。

西洋医学での治療は、ピロリ菌の感染があるようなら、除菌療法をします。

漢方での萎縮性胃炎の治療としては、その人の体質に合わせて、胃の働きを良くする漢方薬を使います。

一般的な例として、六君子湯や人参湯、補中益気湯、半夏瀉心湯・・・などがあります。

※漢方薬の服用は、漢方の専門家にご相談の上で服用ください。

 

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