ニキビ
■ニキビとは、顔や上半身にできる吹出もので、思春期の頃にできやすい皮膚病です。
尋常性座瘡とも言い、思春期をすぎるころには気にならなくなっていたり、知らないうちに良くなっている傾向にあります。
■大人にできるニキビは、ストレスや食生活の乱れなどによって、ホルモンのバランスの乱れが原因となっている場合が多いようです。
■ニキビを良くしていくには漢方や薬も大切ですが、それ以上に食事や睡眠などの日常生活に気をつけていくことが、改善への近道になります。
ニキビの漢方薬
◆漢方でのニキビの考え方は、体の中に余分な熱がこもり、 それが皮膚に影響することによって出来ると考えます。
◆熱がこもる原因に合わせて、ニキビを5つのタイプにわけて考えます。
鼻の周りに出来やすいニキビ
若い人に多いタイプで、肺の熱が皮膚にこもってニキビができます。
一般的に良く使う漢方薬の例としては、清上防風湯などがあります。
口に周りに出来やすいタイプ
食事の乱れや、脂っこいもの・味の濃いものを良く食べる事により、胃に熱をもち発生する。
ニキビが口の周りや、背中・胸にできやすい。
良く使う漢方薬の例としては、半夏瀉心湯や防風通聖散などがあります。
口鼻周囲と眉間にできやすい
ストレスなどが原因で、血液に熱を持ち発生するタイプのニキビ。
口や鼻の周り・眉間にできやすい。
漢方薬としては、温清飲や涼血清営顆粒などがあります。
化膿タイプ
膿を持った小さな湿疹ができやすいニキビ。
漢方薬の例としては、荊芥連翹湯や三金湯などがあります。
ニキビ跡が残りやすい
血液の流れが悪くなる事により、お肌の新陳代謝も悪化して発生する。
ニキビ跡が残りやすいタイプです。
漢方薬としては、桂枝茯苓丸や桂枝茯苓丸加ヨクイニンなどがあります。
※上記は、おおまかな分類ですが、それ以外にもその方の体質などによって、違う漢方薬を使うことは良くあります。